江戸のシゴト事情(3/3):やえこのまとめ
いずみさんは「物売り」が好きすぎて、
ツイッターで「江戸の物売り(@edo_monouri)」というアカウントを持っているほど。
このアカウントでは季節や時間にあわせて、江戸時代だったら売りにきそうな物売りの「売り声」をつぶやいているんだよ。興味のある人はのぞいてみてね!
さてさて江戸のシゴクリ、物売りはたくさんの文献に残っていて、
江戸初期に出版された園果亭義栗による『文字ゑつくし』では、
物売りの姿を文字を組み合わせて絵にすることで紹介しています。
決められた枠組みの中で遊ぶのが上手な江戸時代の人々。
生活のための仕事を絵にするだけではつまんない!と、クイズ要素を加えたのかも。
9人のシゴクリさんたちに加えて私たちの仕事の様子を絡めた、シゴクリ本みたい!
もしかしたら江戸時代にも「えりちゃん」と「やえこ」みたいなコンビがいたのかもね。
このイラスト、冗談だと思うでしょ?
喜多川歌麿の「江戸名物錦画耕作」に当時の版元(出版社)と絵師の様子が残っているんだよ。
これは版元に絵師が下絵を見せているところ、だって。オッケーがもらえるまでのドキドキは、今と同じなんだろうな!笑。
美人画で有名な歌麿だから全員女性で描かれている「江戸名物錦画耕作」。
実際に女性も版元で働いたり、絵師として活躍していたんだって。
江戸時代は宗教的に「女性は不浄」という考え方もあったり、男尊女卑がなかったわけじゃないけど、それはそれと受け止めて、生きるために堂々と働く江戸の女性たち、なんだか芯が通ってかっこいいね。
環境が違えば、仕事観も違うなんて当たり前。もしかしたら、みんな一斉にシュウカツするほうが、珍しいのかも。
私はシュウカツに失敗してヘコんだけど、もし江戸の人に相談したら、
「物売りでもやりゃあいいじゃん」って笑い飛ばしてくれそうだな!